
こんにちはー! 新卒から株にも仮想通貨にも投資をする、新卒OLちゃんです!
早速ですが、皆さんは「レバナス」という金融商品をご存じでしょうか。
レバナスとはNasdaq100指数の日々の二倍の値動きをするように設計された投資信託のことを指します。
Twitterで投資のアカウントをお持ちの方は、レバナスについて何かと見聞きする機会があるので知っている方も多いと思います。
今日は、このレバナスで「58歳の女性が40年間蓄えたお金の3分の1を半年で無くしてしまった」という記事を見つけたので、要約+何が悪かったのかを点検していこうと思います。
レバナスで大損した58歳の女性
記事は以下になります。

要約すると、
- 上昇相場で投資しないことは機会損失を生む、と考えレバナスに1000万投資した。
- 1000万投資した直後、FRBによる金融引き締め策のアナウンスがあり米国株は急落(パウエルショック)
- 2021年末に投資した1000万は、2022年の6月には半年ですでに3分の1となっていた。
一つ一つ見ていきましょう。
上昇相場で投資しないことは機会損失を生む、と考えレバナスに1000万投資した。
時は2021年も後半。
Nasdaq100は連日史上最高値を更新し、このまま2022年も基本的には上昇が続くと思われていました。
連日のニュースやアナリストの予想もNasdaq100のこれからの将来性や強さを賛美するものばかり。
この時はこれから2022年が2008年以来の下げ相場になるとは、誰も予想していませんでしたからね。
記事の女性も「今、投資しないと機械損失を生む」と考えて、全資産1200万円のうち、1000万円を投資してしまいました。
ここから彼女の苦難が始まることになります。
1000万投資した直後、FRBによる金融引き締め策のアナウンスがあり米国株は急落(パウエルショック)
彼女が1000万円を投資した直後のことでした。
米国株、とくにNasdaq100の構成銘柄であるハイテク株は暴落します。
メディアではパウエルショックと呼ばれました。今まで金融緩和を続けてきたFRBが、急に方針を転換して金融引き締め策をアナウンスしたのです。
突然のことに市場はパニック。
もちろん、こんな予想を立てていたアナリストは当時いませんでした。
ですが、彼女はそれでもガチホ(株価が下がっても損切せずに保有すること)を決意します。
2021年末に投資した1000万は、2022年の6月には半年ですでに3分の1となっていた。
「一瞬愕然としましたが、“一時的に急落している場面なだけだ”と信じることにしました。長期投資が基本ということは、しっかりわかっているつもりでしたし。でも、そのまま持ちつづけていても、ますます下がっていくばかりだったんです」
彼女はパウエルショックを一時的な急落と信じ、損切するという選択肢は頭にありませんでした。
その後の展開は皆さんが知る通りです。
2022年の年初に始まったロシア・ウクライナ間の戦争により、アメリカのインフレに拍車がかかります。こうしてFRBは更なる利上げを宣言せざるを得なくなり、金利上昇に伴いハイテク株はどんどん下落。
Nasdaq100指数は2008年以降のリーマンショック以降の下落幅となりました。
当然、Nasdaq100が下落すれば、レバナスはもっと下落します。
彼女の1000万円は、2022年6月、投資してから半年後にはわずか3分の1になってしまっていました。
まとめ
結論から言うと、58歳という年齢では、リスクの高い商品に自分の資産の大半を突っ込むべきではなかった。
現実的には年金制度の繰り下げ等で生きていけるとは思いますが、それでもこの方の心労は手に取るようにわかります。
60歳近くになって、自分の資産が物凄いスピードで減っていくのですから。
ただ、この女性の不幸なことは、実は2022年の相場は2008年のリーマンショック以降最悪の相場だったということにも起因します。
つまりこれ以上なく悪いタイミングでレバナスに投資してしまった、ということですね。
また、もう58歳という年齢も気になります。
これはどちらかと言えばリスク許容度が高くはない年齢です。
本来であれば、レバ無しの商品で、長期投資をするのが適していたんだと思います。

それにしたってタイミングが悪すぎたのは少しかわいそうですけどね。
ただこういったことがないよう自分のリスク許容度はしっかりと把握したいものです。
「正直、40年間働いて貯めてきたお金が数か月で3分の1になっちゃったなんて、まったく実感がないんです…。それに、これからまた米国株が復活するかもしれないし。そう信じて持ちつづけているけれど、スマホで証券口座の画面を見ると、やっぱり胸が締めつけられますね」
元記事より引用
それでは本日はここまでになります。
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